■極方程式の問題
次に示すのは一般的に「リマソン曲線」と呼ばれるもので、極方程式が比較的簡単なので、入試問題によく取り上げられる主題です。曲線が極方程式で与えられている場合、面積、回転体体積や弧長積分は、極座標に変換して計算しますが、面積だけは極方程式専用の計算公式があります。
●リマソン曲線の極方程式とグラフ
- r=2+cosθ(2009年京大理系)
- r=1+cosθ(2009年京大理系甲、2016年神戸大理系5)
- r=2(1+cost)(2011年名古屋市大)
[入試問題]
[1] 極方程式が描く曲線の面積の問題
[B]極方程式が囲む面積を求める問題(2011年横浜市大/医3)
[B]デカルトの葉が囲む面積を求める問題(2015年横浜市大/医12)
[2] 極方程式が描く曲線の回転体の体積の問題(TypeB5)
[D]原点と曲線両端を結ぶ図形の回転体の体積(2012年慶応大/医4)
[C]リマソン曲線の回転体の体積の問題(2009年京大/理系5)
[C]カージオイドの回転体の体積の問題(2011年名古屋市大/芸術4)
[3] 極方程式による弧長積分の問題
極座標・極方程式で表された曲線以外、すなわち直交座標で表された曲線の弧長問題も本項で解説します。
[例題]
[A]極方程式で表された曲線の弧長問題(2005年熊本大理系4)
[入試問題]
[C]カージオイドの極方程式から面積や弧長を求める問題(2016年神戸大理系4)
[C]カージオイド曲線の弧長の最大値・最小値の問題(2019年早大/理工5)
[E]弧長積分と極方程式の題意がわかりにくい難問(2018年慶応大/理工5)