●2017年から2025年まで
2016年以前に比べて、「難問の出題頻度は下がっている」と思います。難易度・計算量ともに、従来よりは下がっているようです。確認のため、下記の分析を始めました。
○苦手な女子に配慮?東大入試で数学がやさしくなったと評判(抜粋、2017年)
「今年の東大入試の特徴の一つは、理系合格者の平均点や最低点が前年より大きく上がったこと。平均点を前年と比べると、理I、理II、理IIIのいずれも20点前後上がった。文I~文IIIが1~2点の上昇にとどまったのとは対照的だ。上昇の理由は前期入試の数学が前年よりやさしくなったから、と指摘される。
理Iに合格した女子生徒は「数学でこんなに点を取れるなら、理III(医学部)を受ければよかった」と話した。易化の理由について、一部の予備校関係者からは「数学が苦手な女子生徒が入学しやすいようにしたのでは」との声もある。東大が女子学生比率を2020年までに30%にするとの目標を掲げているからだ。
ただ、推薦入試と前期入試を合わせた合格者計3083人のうち、女子は609人。前年より23人増にとどまった。合格者に占める女子比率も0.9ポイント増の19.8%。駿台教育研究所進学情報センター長の石原賢一さんは「数学の易化は偶然でしょう。来年の難易度は予測できない」と話す。」
(苦手な女子に配慮? 東大入試で数学がやさしくなったと評判 2017/03/16より抜粋、https://dot.asahi.com/articles/-/111458?page=1)
○東大行動シナリオ: 2020年までに学生の女性比率30%の達成を目指す。
https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400010045.pdf
○ダイヤモンド・オンライン他の分析
実際には、東京大学の女子学生の比率は20%前後であり、2024年度の一般選抜では19.4%でした。ただし、2016年度から始まった推薦入試では女性比率は40%前後と一般入試よりは高くなっています。
●難易度の分析
当サイトでは、難易度を次のように精緻化します。

- A:教科書レベルのやさしい問題
- B:受験テクニックレベルのやさしい問題
- C:通常の受験テクニックレベルでは難渋する問題
(Bレベルの難問も含む) - D:通常の受験テクニックレベルでは解けない難問
- E:超難問
なお、「通常の受験テクニックレベル」とは、当サイト「■大学数学 入試問題解説 分野別目次」で解法を解説しているレベルです。東大入試数学問題の平均点や最低点の推移のデータを探しても見つからないので、過去10年の入試問題の難易度を、当サイト独自の判断で評価し、年度推移を調べた結果が右表です。
●2026年の問題
最近はやさしくなっていた東大数学の問題が、2025年問題は突然難化しました。昨年から適用される学習要領が改まったこともあって、国立大学では難易度が下がっている傾向がありましたが、東大では、文科問題はまだしも理科問題の難化は激甚であり、もう「東大入試は易しくなった」とは決して言えなくなりました。2027年がどうなるか、楽しみです。